デジタル胸腔ドレナージで病院の収益を増やす3つの方法

病院の収益を上げるために経費を抑えたいのであれば、胸腔ドレナージシステムの選択に注目してみてください。従来の水封式ドレーン使用に伴う目に見えない経費は、患者を治療するごとに貴施設の貴重な収益を漏出させているかもしれません。

これらの経費を明確にして経費削減戦略を実行することにより、収益サイクル管理を改善できます。さらに、デジタル胸腔ドレナージシステムを採用することで、アナログシステムで非常に多くの経費が発生していた主要領域において経費削減ができる可能性があります。

デジタル胸腔ドレナージシステムで病院の収益を増やす3つの方法

1.  患者一人あたりのトータルコストを削減

直近の、1200名以上の患者を対象とした10件の臨床試験のメタ解析を含め、数多くの研究が、3つの主要な臨床分野において旧式の水封式ドレーンに対するデジタル胸腔ドレナージシステムの優位性を証明しています。1,2

  • 胸腔ドレーン挿入期間を大幅に短縮します。
  • エアリークの時間を短縮します。
  • 在院期間を大幅に短縮します。

これらはいずれも、費用対効果の高いケアに影響を与える可能性があります。エアリークと胸腔ドレーン挿入期間が短くなると、病院は、

  • 早期退院に向けて患者の身体を動かすことができます。
  • 新規患者のために病床を空けることができます。
  • より多くの患者をケアすることができます。

在院期間の短縮に伴い、患者1人あたりのトータルコストも同様に下がっていく可能性があります。患者の在院期間をたった1日短縮するだけで、デジタルシステムの初期費用「以上を取り戻す」可能性があるとの研究結果もあります。3

2.  操作効率を向上

水封式ドレーンでのエアリークの主観的な解釈は、胸腔ドレーン管理における治療計画の遂行を妨げる可能性があります。水封式チャンバー内の気泡に対する担当者間の意見のばらつきや、ある人はエアリークを確認しているのに他の人はそう思わないといった状況を招きます(詳細については「デジタル胸腔ドレナージで患者の回復を促進」に関する弊社記事をご覧ください)。このような不確実性は治療計画のスムーズな実施を妨げることがあります。

一方でデジタルシステムは、ケアチームによる患者管理の標準化と効率化のための治療計画策定を促進します。3-5 客観的なエアリークデータが主観的な人的解釈を置き換え、臨床医がより多くの客観的情報を得て、より早く臨床判断を下せるようになります。これにより治療計画のスムーズな実施が可能になり、ケアを促進し、チームの作業効率を常に最高の状態に維持できるようになります。非効率な運用で無駄にする時間が減ることは、節約できるお金が増えることを意味します。

3.  スタッフ研修費用を削減

デジタルシステムでの客観的なデータの記録は、水封式ドレーンでの主観的な解釈に比べて別の潜在的な利点をもたらします。多くの専門分野を持つ術後ケアのスタッフは、専門知識、経験、研修(胸腔ドレーンを含む)のレベルも様々です。デジタルシステムの客観性がこうした違いを排除します。多様なケアチームのメンバー(外科医、内科医、研修医、看護師など)全員が、知識レベルに関係なくエアリークやその他の重要なデータを正確に評価することができます。6-8

同様に、デジタルシステムによる治療計画のスムーズな実施は、スタッフの研修時間の削減にもつながります。これにより、病院は不要な研修費用を抑えて、チームメンバーに迅速にシステムを理解させることができます。3

裏付ける証拠を以て、デジタル胸腔ドレナージシステムの優位性を主張する

今日、多数の臨床証拠が、水封式ドレーンに替えてデジタル胸腔ドレナージシステムを使用した時の、経費削減と作業効率アップの可能性を示しています。しかしながら、このようなシステムを選ぶ時は、その性能を裏付ける具体的な根拠があることを確認してください。

NICE* および ERAS** の両方から支持されるMedela(メデラ)のThopaz+(トパーズ+)は、病院の収益に影響する可能性が最も高い領域でその実績が証明されています。特に、Thopaz+(トパーズ+)は以下を大幅に低減します。2

  • エアリーク期間(デジタル1.0日、アナログ2.2日、p=0.001)
  • 胸腔ドレーン挿入期間(デジタル3.6日、アナログ4.7日、p=0.0001)
  • 術後在院日数(デジタル4.6日、アナログ5.6日、p<0.0001)

また、Thopaz+(トパーズ+)の性能は、病院収益を増やすために必要とされる経費削減を実現する上でも同様に優れています。9

  • 患者一人あたり最大703ドル(550ポンド、約77,000円)の経費削減が可能です。
  • イギリスでの1年間の経費削減額は、850万ポンド(約11億9000万円)と推測されます。
  • 患者合併症の発症率が下がります。
  • アナログシステムよりも直接的でユーザーフレンドリーです。

NICEはThopaz+(トパーズ+)ポータブルデジタル胸腔ドレナージ機器を推奨しています

NICE(英国国立医療技術評価機構=イギリス保健省配下の執行型非政府部門公共機関のひとつ)は、胸腔ドレーンの管理にThopaz+(トパーズ+)を推奨しています。

  • Thopaz+(トパーズ+)は胸腔ドレーンの挿入期間と(病院)滞在期間を短縮します。
  • 胸腔ドレーン挿入患者の安全性を高めます。
  • エアリークと排液量を継続的かつ客観的にモニタリングすることにより、的確な臨床判断をサポートします。
  • 患者の動きやすさをサポートします。
  • 臨床スタッフは、従来の胸腔ドレナージシステムよりもThopaz+(トパーズ+)の方が便利で使いやすいと感じています。

Thopaz+(トパーズ+)で胸腔ドレナージ治療を新しいレベルへ

  • Thopaz+(トパーズ+)は胸腔ドレーンの挿入期間と(病院)滞在期間を短縮します。
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  • 臨床スタッフは、従来の胸腔ドレナージシステムよりもThopaz+(トパーズ+)の方が便利で使いやすいと感じています。
  • 安全な胸腔ドレーン管理についての詳細は、よくある質問をご覧ください。

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参考文献

*NICE=The National Institute for Health and Care Excellence, an executive non-departmental public body of the Department of Health in the UK.

**ERAS=Enhanced Recovery After Surgery, evidence-based guidelines designed to help optimize outcomes following surgery.

1 Zhou J, Lyu M, Chen N, et al. Digital chest drainage is better than traditional chest drainage following pulmonary surgery : a meta-anlayis. Eur Jour of Cardio-Thorac Surg 2018 ;54 :634-642.

2 Pompili C, Detterbeck F, Papagiannopoulos K, et al. Multicenter International Randomized Comparison of Objective and Subjective Outcomes Between Electronic and Traditional Chest Drainage Systems. Ann Thorac Surg 2014;98:490-7.

3 Brunelli A, Salati M, Refai M, et al. Evaluation of a new chest tube removal protocol using digital air leak monitoring after lobectomy: a prospective randomized trial. Eur Jour of Cardio-Thorac Surg 2010;37 :56-60.

4 Bertolaccini L, Rizzardi G, Filice MJ, Terzi A. ‘Six Sigma’ approach – an objective strategy in digital assessment of postoperative air leaks: a prospective randomised study. Eur Jour of Cardio-Thorac Surg 2010;39 :e128-e132.

5 French D, Plourde M, Henteleff H, et al. Optimal management of postoperative parenchymal air leaks. J Thorac Dis 2018;10:S3789-S3798.

6 Baringer K, Talbert S. Chest drainage systems and management of air leaks after a pulmonary resection. J Thorac Dis 2017 ;9(12):5399-5403.

7 McGuire A, Petrcich W, Maziak D, et al. Digital versus analogue pleural drainage phase 1: prospective evaluation of interobserver reliability in the assessment of pulmonary air leaks. Interactive CardioVascular and Thoracic Surgery 2015;21:403-408.

8 Miller D, Helms G, Mayfield W. Digital drainage system reduces hospitalization after video-assisted thoracoscopic surgery lung resection. 2016 Ann Thorac Surg;102:955-61.

9 https://www.nice.org.uk/guidance/MTG37